YAMASA通信 No.64 2005年4・5月号 YAMSA言語文化研究所・隔月発行
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平成17年4月6日(水)、YAMASA言語文化研究所 愛知日本語研究センターでは第27期生の入学式を行いました。今回入学した57名の学生は、アメリカ・ドイツ・韓国・中国・香港・フランス・シンガポール・台湾・イギリス・ペルー・メキシコ・イタリア・オーストラリア・スペイン以上14の国または地域からやって来ました。彼ら新入生を加えて全校生徒は150名程となり、これから岡崎で日本の生活と日本語を学んでいきます。YAMASAでは、日本語を学ぶ外国人学生と地元の皆様との国際交流会を積極的開いていますので、これからも直接お目に掛かる機会が多々あると思います。今後ともYAMASAの学生をどうぞよろしくお願いします。
大和の心と言う表現がある。大和魂と言うのは何だろう。日本人の魂か。伊勢神宮のことか。富士山か、それとも武士道のことか。無数の定義があると思うが、それは各人に異なる日本観がある為かも知れない。私が「真理生にとって、大和魂とはいかなるものか?」と訊かれたとしたら、以下のように答えるだろう。
「日本は世界中無比の伝統文化や歴史があり、大変古い国である。日本は多数の秘密がある島国で、外者が簡単に完全に理解出来る国ではない」。しかし、これだけが日本の魅力的な理由であるわけではない。
話題が変わる。バイトをしている近所の英語喫茶では経営者の母親により茶道や、生け花、着付け教室が行われている。昨年の九月ころ、一度着物の着付けを学んで、外国人のチームで名古屋にあるコンテストに出るのはどうだろう、と訊かれた。その時、着物のことや着方は全く、それ以外さえも、詳しく知らなかった。しかし、私が憧れる日本文化の一部なのだから、是非挑戦しようと思った。従って、何人かの先生と他のヤマサの学生と一緒に定期的に着物の授業を受けることになり、先生に借りて頂いた着物で習い始めた。初めは、非常に難しかった。長襦袢や着物と帯、袴、羽織など、着る順番を覚えることすら簡単ではなかった。やっと出来たと思うと、再び忘れてしまった。しかし、先生達は何時も親切に教え続けて下さった。結局着物のことを徐々に好きになり、シャワーを浴びる間にも、想像を利用して、帯と袴の紐の結び方を練習した。
本番は名古屋栄の芸術劇場において、全日本きものコンサルタント協会によって開催された東海大会だった。舞台に立って初めて、大変緊張した。これからすべき事は、観客皆の前で、出来るだけ早く、綺麗に着物を着ることであった。なかなかうまく出来なかった、と思ったにもかかわらず、なんと外国人の部の第二位に選ばれ、東京の世界大会に行くことになった。三月になってから、また先生と一緒に集中的に、世界大会の為に練習をし始めた。冬の間、名古屋の大須と京都の東寺で行われる骨董市へ出向き、様々な安い中古着物を買い、家でも練習が出来るようになった。
四月三日、日曜日。東京渋谷にあるNHKホールでの本番の日。2005年全日本きもの装いコンテスト世界大会であった。世界大会は少し大袈裟に聞こえるが、確かに90%の日本人の参加者だけではなく、様々な国からの人もいた。名古屋の地区大会のようにホールは満席だったが、NHKホールの方がより大きいので、一層緊張してしまった。さらに、今回は男性参加者が一人だけではなかったので、競争も難しくなった。「でも、頑張らなくちゃ」と思いながら、舞台に出る前、舞台袖にあった小さい神棚に向かって、短い祈りをした。
コンテストが始まった。外国人の部には、13人の女性を始めに、男性は3人、子供1人、全部で17人いた。それでスタートで、皆一斉に着始めた。最初に、これまでしたことなかった間違えをしてしまって、二回も帯を結ばざるを得なかった。大変気になったが、出来るだけ直して、最後までちゃんと着終えるようにした。特に岡崎からの先生達と埼玉県在住の長年の友人、葵さんがわざわざ来てくれたので、ひときわ頑張ろうとした。もちろん、間違え直しのせいで、思ったより早くは着れなかったが、尠くとも出来た。最後の、結果の発表の時、200人を越える参加者がもう一度舞台で並んだ。振袖と留袖、カジュアルや男性や子供の部と学校の部、外国人の部があった。次々優勝者が発表されて、参加者は喜んだり、がっかりしたりしていた。驚いたことに、外国人の部の第二位に選ばれたのは、八番のスイスのプラッツ真理生だった。まず信じられなかったが、結局第一位の沖縄県在住のアメリカ人の女の子と第三位の石川県に住んでいる中国人の女の子とともに表彰台に登った。その時の気持ちは言葉では表現できない。
想像が出来ない程、非常に感動したとしか言えない。このような嬉しい結果になったのは、一重に先生達の忍耐、またたゆまぬ努力のおかげなのである。私自身の力や能力だけでは、このような結果になったであろうか。そう言う訳で、先生達にも、応援してくれた皆さんにも、心から感謝を述べたいと思っている。これからも着物のことを大切にし、練習し続けるつもりだ。今回の経験を通して着物は私の日本に対して感じている愛の重大な一部分になった。
最後に、日本の魅力的なことに興味ある外国人に次のように勧めたいと思う。機会があれば、是非、是非、思い切って部屋から外へ出て、日本の美しさと心を経験してもらいたい。すると、少しずつ大和の心に近付くことが出来る。それは大変価値があるものだと私は実感している。
日本人と日本語をはなそう!
友だちと来てください
日 時:毎週月曜日 15:30〜17:00頃
場 所:あおいホール1F
連絡先:080-5153-7571 神谷朋子
ホストファミリーを募集しています。詳しくは飯島までご連絡ください。
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