YAMASA通信 No.65 2005年6・7月号 YAMSA言語文化研究所・隔月発行
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国 際 交 流 会

■■■ 11カ国 32名が訪問 ■■■

 6月10日(金)YAMASAの学生32名が福岡小学校を訪問しました。6年生が、総合学習の一環として招待してくださったものです。11の国と地域からの学生は、お迎えの車に分乗して学校に向かいました。学生の名前を書いた大きな名札を首に掲げて、子どもたちが駐車場まで迎えに来てくれていました。どの子も興味いっぱいの中にも緊張した面持ちで到着を待っていてくれたのです。  体育館に入り、早速、約130名の児童の前で自己紹介をすることになりました。今度は学生たちの緊張の場面でした。スムーズに発表できた学生、とつとつとした言い方の中にもユーモアのある発表のできた学生。思いのほか皆が長く発表したので、後の活動が制約されるのではと心配されるほどでした。
 その後、学生1名に対して児童4名ほどのグループに分かれて、自己紹介し合ったり、ゲームをしたりしました。最後は、児童の皆さんが、それぞれの国のことについて事前に調べたり、疑問に思っていることを質問するコーナーになりました。本で読む知識と違って、直接聴くことのできる外国の様子に子どもたちは目を輝かせて聞き入っていました。
 児童の皆さんの為にも学生の皆さんの為にもなった大変意義のある会になりました。

日本の子どもたちとの交流
SBクラス 呉 芳旻
(台湾出身)
 6月19日に福岡小学校で国際交流会がありました。私とLuisa さんは子どもが大好きですから、一緒に福岡小学校へ行きました。私と、ともみちゃんと、ともかちゃんと、るみちゃんは同じグループです。
 女の子たちはとてもかわいくて、親切です。いつもニコニコしていました。うれしそうです。一緒に遊んだりして、とても楽しかったです。
 私の日本語はあまり上手じゃありませんが、一緒にゲームをするとき、子どもたちはいろいろ教えてくれました。私たちの話したことがわからないときは、いつも「すみません、もう一度お願いします。」と言ってくれました。私はとても感動しました。本当にありがとうございました。言葉で言うのはちょっと大変ですが、一緒にゲームをしたら、気持ちがわかります。
 6月10日にともかちゃんやほかの子たちと遊んだことをいつまでも忘れません。
 日本語が上手になるためには毎日勉強しなければなりません。毎日勉強を続けると、日本が上手になります。ですから、「がんばりましょう。」日本語が上手になったら、また今度、ぜひもう一度参加したいと思います。
 最後に、ともみちゃんや、まなみちゃんや、ともかちゃんや、るみちゃん、「ありがとうございました。」私のことを忘れないでください。私も忘れません。あなたたちは大好きな女の子です。(原文のまま)


福岡小の児童の皆さんからの手紙



ロバートさんへ
太田菜穂
6月10日はきてくださってありがとうございました。
私はスウェーデンの言葉は何も分からなかったけど、ロバートさんに少し教えてもらったので、少しスウェーデンの言葉が分かるようになりました。一番びっくりしたのが「じゃんけんぽん」で、スウェーデンの人たちとじゃんけんができるということです。スウェーデンの文化も知ることができました。また、お会いできるのを楽しみにしています。また、あそべるといいですね。
ダンさんへ
白井芳磯
ダンさんお元気ですか。
ぼくはとても元気です。前は福岡小学校に来てくださってありがとうございました。とても楽しかったです。フルーツバスケットや色カルタは楽しかったですか。あなたがたに会ったときはとてもドキドキしました。でも、だんだんなれてきて、とても楽しい会になりました。ぼくは外国に行くのが一つのゆめです。外国のことをもっともっと知って、いつかゆめをかなえたいと思います。そして日本の文化を世界中に広めたいと思っています。もっと質問や遊びをして友達関係を深めたかったです。
キュウさんへ 
岸野珠梨
私はキュウさんに会うまでは、外国人をさけていました。なぜかというとことばがつうじないから、英語でしゃべられてもぜんぜん分からないからです。でもキュウさんに会ってからは、言葉が通じなくても手や体であらわせばいいんだなあと思うようになりました。そして、これからは外国の人でも「こんにちは」と話しかけてみたいと思いました。いい体験ができました。ありがとうございました。
ジェシーさんへ
宮田玄太
ジェシーさん、先週の金曜日は福岡小学校に来てくださってありがとうございます。ぼくはジェシーさんと遊んだゲンタです。ぼくはジェシーさんと話せるか心配でした。けれどジェシーさんから話してくれて、とてもうれしかったです。ジェシーさんからいっぱいいっぱい学ぶことができました。家に帰って父さんに「アメリカに行きたい」といったら「そんな長い休みはとれない」と言われたけど、いつか行こうと思っています。アメリカの握手や外国語などを教えてもらいました。車で帰る最後の最後まで話してくれて、ちょっとなみだがこぼれそうになりました。ほんとうにありがとうございました。また来てください。
 6月24日、松坂屋6階のコミュニティー・サテライト・オフィスにおいて、本校スウェーデン学生と市内の4大学の学生との懇談会が行われました。これは愛知万博のフレンドシップ事業の一つとして行われたものです。岡崎市の相手国の一つスウェーデンの学生を招いて両国の文化や生活についてお互いに話し合おうという企画のもとに行われました。
 参加したのは、フレンドリックさん(Dクラス)とテオドールさん(Bクラス)です。チェコから勉強に来ているサンドラさん(Dクラス)も参加しました。
 大学生15名は年齢差もあまりなく、また、日本語で通じ合えるということでお互いの国のことについて、意見交換が弾みました。


日本語教育学会研究集会
 平成17年度日本語教育学会第3回研究集会が6月18日に名古屋の金城学院大学で開催されました。今回の研究集会には中部地区の日本語教育関係者約250名が参加。昼食懇親会を挟み27本の発表が行われました。
 今回、YAMASAからはAIJPの近藤有美先生が「インフォメーションギャップを利用した上級読解授業の試み」、同じく服部真子先生が「初級学習者の気づきを利用した助詞の復習授業の試み(実践報告)」というテーマでそれぞれ研究の成果を発表され、また「日本語学校が求める日本語教師とは?」というテーマで行われたパネルセッションには長門がパネリストの一人として参加し、他の日本語学校4校の先生方と共に発表と意見交換を行いました。
 今後の研究集会でもYAMASAからの発表者がぞくぞくと出てくることを期待したいと思います。
長門久明 

日 本 語 教 師 養 成 講 座
 今年の日本語教師養成講座が7月1日に開講しました。
 日本語教師の仕事は、日本語を母語としない人に日本語を教えることで、この仕事は免許制ではありませんから誰でもできます。しかしプロとして教壇に立つためには、ただ日本語が話せればいいというわけにはいきません。言語学的理解はもとより、文法・音声・文字・語彙などについて体系的に理解している必要があります。加えて日本語教師は日本のガイド役という側面も担っていますから、単に語学としての日本語を教えるだけではなく、日本社会や文化的背景についても深い理解がなくてはなりません。
 YAMASAの養成講座は基礎理論コース・実践演習コース・教育実習コースの3コースからなり、1年間で全3コースを修了でき、日本語教師の資格を取得できます。今年は21名の方から受講申し込みがあり、7月1日から講座が始まりました。全員の方が最後まで脱落することなく勉強を続けられるよう、皆で応援しましょう!



寺田淳子 
 「ママ、おちょい!(遅い)」昨年、保育園へ息子を迎えに行った時よく言われた言葉です。そして今は「ママ、おせぇ!」です。私は3月までYAMASAの養成講座受講生でしたが、春からプライベート担当講師になれた2児の母です。
 受講生のときは、わかっているつもりでわかっていない日本語の奥を新しい知識として知ることができ、日本語教師とは、毎日、知的好奇心を掻き立てられる職業であろうと、憧れていました。
 実際、教師になってみると、なかなか思い通りにはいきません。授業で失敗したと思うこともあります。例えば、以前担当した学生の希望で、本人が持参したDVDを見たことがありました。3回ほど見ましたが、アニメでも予想外に難しく、○○年間生きてきた私も使ったことがない語彙を確認する羽目になりました。あの時は学生のニーズといっても、早いうちに他を提示するなり、授業をコントロールすべきだったと後悔しました。
 それと、今一番苦労していることは「時間」です。効率よく授業準備をしたいのですが、迷ったり、考え込んだりで、要領が悪く時間がかかりすぎてしまいます。それに伴い、手作りおやつは激減し、手抜き料理が増加している事態です。
 しかしながら、大丈夫です。家族から苦言を言われるどころか、先日、主人は食卓テーブルで授業準備をする私を見て「専用の机を買おうか。」と言ってくれました。また、先輩の先生方や同僚にも恵まれて、仕事そのものである学生とのコミュニケーションは目から鱗が落ちることばかりで、とてもとても楽しいです。
 ですから、やはり「明るい雰囲気で、質の高い授業」を目指して日々精進です。道のりは長く、おそらく山あり谷ありでしょう。それでも、「夢」と「やりがい」とそして、何より家族をはじめたくさんの人たちに支えられていることへの感謝を忘れず、これからも頑張っていきたいと思っています。
(昨年度日本語教師養成講座修了生)



学生課 星野奈々 
 6月中旬、台湾で留学フェアがありました。
 日本の大学や日本語学校が多数参加し、各ブースに分かれて学校紹介をします。本校からは、職員2名と台湾事務所の担当者がYAMASAをアピールするために行って参りました。
 台北会場では本校の卒業生が集まってくれて、進んでコースの説明など手伝ってくれました。たくさんの日本留学希望者が訪れ、YAMASAの説明を聞いてくれました。現地の通訳さんをお願いしている学校もある中、YAMASAは卒業生が盛り上げてくれて、本当に助かり、嬉しかったです。(職員2名は中国語ができませんでしたので…)



■■■ 日本にとけこむ ■■■
所長コラム
服部良男 
 銀座の蕎麦屋のおかみさんが「セルフサービスねがいます」という意味のことを書いて店に張り出した。その文句、「手が足りませんからお手運び願います」とあった。「手」が足りない。従ってお手運び願います。「お手」で、あなたの手を使って運んでくださいという日本語、膨らみがあってよいというような話を聞いたことがある。確か、池田弥三郎さんの言葉であった。
 「お」は、「あなたの」という意味に使われている訳で、あなたに向かって「あなた」と言うのを避けて、ちゃんと「お」でわからせている。相手に面と向かって「あなた」というのを避けて、その代わりに「お」を有効に使った。「あなたの帽子はどれですか」と言う代わりに「お帽子は」で、分かったのである。「お手すき」「お手やわらかに」などもいい言葉だ。
 「お手を拝借」いい言葉ではありませんか。
ケンさん(アメリカ)

 褐色の皮膚に包まれた引き締まった筋肉。日本人にはうらやましい腰の高さ。ケンさんが、今、ヒップホップダンスのクラスに通っていると聞き、早速、明代寺のスタジオを訪れてみました。大勢の日本人の中でケンさんは生き生きと、みんなに溶け込んで練習に励んでいました。ケンさんの夢は、年齢・体形に関係なく、誰にでも踊りたい人にダンスを教えてあげることだそうです。



●アンドレアスさんはスウェーデンから来ました。2年前に一度YAMASAで勉強し、今回は2度目の来日です。日本の食べ物はとても美味しいが、ちょっと高いと思っています。日本人の友達と自由に日本語を話せるようになりたいそうです。
Q:日本語のどこが面白いですか?
A:日本語の2回繰り返す擬音語、擬態語はとても豊かです。「ギリギリ・ワクワク・ベラベラ・・・etc」
最近は、とても忙しいので「バタバタしている」をよく使っています。
Q:アンドレアスさんにとってYAMASAとは?
A:他の国から来た人と知り合ったり、自分を成長させるところです。

●トーマスさんはアメリカから来ました。
YAMASAはインターネットで見つけました。2年前に一度来て、今度が2回目です。
日本の電気製品を造る会社で働きたいそうです。
Q:どんな授業が面白かったですか。
A:病院の場面設定でやった会話が面白かったです。
体の調子が悪い時にどうやって症状を伝えればいいかが分かりました。
吐き気・ぞくぞくする・のどがカラカラ・頭がガンガン、ズキンズキン・・etc
本当に友達が風邪を引いて、一緒に病院に行ったとき、役に立ちました。
Q:トーマスさんにとってYAMASAとは?
A:外国人の友達と繋がるところ。エンジニアになるという夢に近づくところです。

■ 編集部より ■
 YAMASA通信は今号から装いを新たにしました。従来よりも記事の量・内容を充実させ、学生の思い出作り、教職員の意識と情報の共有化を主眼に、また時には服部グループ各社の話題も折に触れて取り上げることにより,今一層、YAMASA言語および服部グループを内外に深く知っていただくための広報媒体として有効なものにしていきたいと、編集部一同、心を新たにしていますので、皆様方のご支援、よろしくお願い致します。
 今回は新装記念特集号ということでページ数を増刷してお届けしました。

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