YAMASA通信 No.66 2005年8・9月号 YAMSA言語文化研究所・隔月発行
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■■■ 囲碁教室始まる ■■■

 囲碁に興味をもつ学生がたくさんいます。今までも、民間の囲碁教室に顔を出したり、康生町の岡崎ふれあい囲碁教室で教えてもらっていた学生もいます。今回、囲碁を学んでみたいという学生の要望を聞き届けていただき「岡崎ふれあい囲碁教室」の皆さんが、学校へ来て教えて下さることになりました。
 第1回目は、7月29日に行われました。
 会長の大久保正先生はじめ10名の皆さんがボランティアとして参加してくださいました。学生は当初予定していた人数を上回り50名以上が参加しました。
 はじめは大盤による一般的なルールの説明があり、その後、九路盤を使って対戦をしました。中には初段級の学生もいて、正規の盤でレベルの高い対戦を楽しむ学生もいました。
 第2回目は8月19日に行われ、3回目が9月2日に行われました。今後も定期的に開催していく予定でいます。日本での滞在の中で、ことば以外にも日本文化を様々に楽しみ、身につけていってくれることを願っています。


 夏のウィークエンドツアーの定番は富士登山です。今年も7月30日に、17名の参加者で行われました。13名は頂上を目指し、あとの4名はふもとの花の湯温泉に浸かりながら霊峰富士を眺めました。
 参加したDクラスのスーザンさんが感想文を寄せてくれました。



思い出の富士登山
スーザン・サイ(台湾)
 7月30日、ヤマサの仲間たちとツアーで富士山に登りました。ご来光を見るために、富士登山は夜にする予定だったので、昼は静岡県の観光をしました。日本平と久能山東照宮と白糸の滝へ行って、とても素晴らしい景色を見ました。白糸の滝は信じられないほどきれいでした。

 新五合目に着いたらもう夜の九時頃で、頂上を目指して、登り始めました。富士登山をする人は結構多くて、年齢は9歳の子供から、60歳のおじいさんとおばあさんまで色々いて、びっくりしました。みんな並んで、少しずつ上に進みました。五合目から八合目までは、まだ大丈夫でしたが、八合目から、空気がどんどん薄くなって、休憩の時間も増えてきました。その時、友達とお互いに励まし合えたので、一緒に来て、よかったと思いました。

 朝の四時頃、頂上に着いて、ご来光を待っていましたが、天気が悪くて、あまり見えなかったので、残念でした。でも、山を降りると、天気はよくなって、上から下に雲の海が広がっているのが見えました。登る時、きれいな夜景が見えたし、いい友達が出来たし、少し大変だったけど、本当に素晴らしい経験になりました。
 「一度も登らぬバカ、二度登るバカ」という諺がありますが、一度登ってみれば、やはりその諺の本当の意味が分かると思います。


立石考子 
 もう、夏も終わりです!今年の夏は、今まで生きてきた中で1番早く過ぎた夏でした。思えば、今年の3月、YAMASAの養成講座を修了し、4月からクラス授業を受け持ち、もう5ヶ月です。そして、今、振り返って思い出すのは、準備に追われた日々よりも出会った学生が日本語で話している顔ばかりです。やはり、学生あっての日本語教師なんだと改めて思います。だからこそ、大変だった準備もやりこなせました。
 初めての授業は、今でもよく覚えています。教室に入る前は、とても緊張していました。
 教室に入って、だんだんと緊張もほぐれたと思いますが、でも、1週間の仕事終わりの翌日は寝込みました。これではいけないと思い、次の週から気持ちを入れ替え、やることはやり、自分自身が楽しむことを目標にしました。学生は教師をよく見ているので、教師が難しい顔をしていると、学生も不安になると思います。「明るく楽しくシンプルな授業」を目指していますが、学生からの質問はでてきます。質問に対する対処方法はもっと経験を積んで身につけていきたいです。学生が違えば、質問も違うので、驚くことも多いです。授業後に「先生、混乱しました。」と言ってくる学生もいました。この「混乱」はテキストにはない語彙で学生が辞書で調べたものです。この「混乱」とわたしは上手に付合っていかなければなりません。教室全体を混乱させてはいけません。1度ありました。そうなると教師の口数が多くなり、やたら説明してしまうので、ますます混乱してしまい、時間が来て終わってしまいました。
 今までボランティア団体で日本語を教えたことがあります。主に東南アジアからの研修生でしたので、研修が目的で、その為に日本語を勉強していました。もちろん、日本語に興味を持ってくれた研修生も多かったです。YAMASAに来て、驚いたのは、世界にはこんなに日本に興味を持っている人がいるんだということです。それは、日本語だったり、武道や城、アニメや映画だったりしました。そして、日本語を勉強しに、自らの意志でくるので、本当に楽しんで勉強している学生が多かったです。そんな学生と、日本で働いている人、日本で結婚した人が触れ合って、またそれぞれの世界が広がったと思います。わたし自身も、学生が好きな日本をもっと知りたくなり、今まで敬遠していた黒沢明監督の侍映画『椿三十郎』を見ました。とてもおもしろかったです!
 これからも、世界を広げながら、「混乱」と付合い、奮闘は続くと思います。でも学生がいる限り日本語教師をして行きたいです。
 もう、秋です。


所長コラム
服部良男 
 今週、めぐみ幼稚園の通園バスに関して、大手三社のセールスマンに毎日あった。久しぶりに車のセールスマンにあってガッカリした。立派なカタログと見積もり書をもって部屋に入って挨拶をする。そして、「幼稚園のロジスティックスの検討をしたいので、相談にのって下さい」と「お宅のバスのコンセプトと他社との比較の特徴を説明ください」と二つの質問をする。A社は、「幼稚園バスはほとんど同じです。ただ価格が一番安い」B社は、特徴がひとつも言えない。カタログも読んでいない。C社は、「エンジンが大きいので、他社に比べて100万高いが、なんとかキャンペーンでその差がなくなる」と、こちらの聞きたいことは全く答えてくれない。
 市内では、どの幼稚園が使っているか、シェアーはどのくらいか、お客様の評判はなど、だれも知らない。幼稚園というところは、よっぽど価格のみでバスを買うのか、価格の話ばかりである。
 こちらが、欲しいのは、どのようにしたら、効率的に安心して、子どもたちを送り迎えできるかが問題で、バスはどのメーカーのバスでもいいのに。そのソリューションを一緒に考えてくれるセールスマンから買おうと思っているのに、である。
 幼稚園バスは年間の販売台数が極めて少ない特殊な車種だということを差し引いても、セールスとしては、失格である。
 当然、幼稚園の園児数、今使っているバス、そのルートぐらいは調査して、セールスの最初の質問が、「どのようなことでお困りですか?」で始まることぐらい、セールスの基本中の基本であるのに、それができていない。
 日本にほんとうの意味でのサービス業が育たない理由が、ここにあることをあらためて発見した良い機会であった。
お客様の立場ということがそんなに難しいことなら、まだまだいくらでも商品やサービスは売れる。


「YAMASA」最後のスピーチ
ジョナサン・ギャラント(アメリカ)

 最初から素敵なスピーチを書きたかった。自分の気持ちをあらわしたいから、ふつうけいで話してもいいと思います。もちろんかんぺき日本語でまだ話せないんですけど、それはあまりたいせつじゃないと思います。アメリカで時々英語話せないと、アメリカ人おこって、友達ができません。でもそういう日本人、まだあったことがないです。すこしだけ日本語がしゃべれば、友達できます。日本人はだいたいしんせつですから。とてもいいことだと思います。
 でも日本はとてもむずかしです。色々なことをあまりわからなくて、ぶんかが違うのでしらないこともあります。僕は日本に来た時、やりたいことがたくさんありました。そのために日本語が必要でした。外国語でかんけいを作るのがむずかしいです。いつもはっきり気持ちとかんじ言いたいけど、できないといらいらする。ヤマサでたくさん先生たちといっしょうけんめい勉強しました。それに勉強だけじゃなくて、日本語で先生たちとかんけいを作るのができてよかったです。
 この夏はぼくの人生でとてもたいせつだったと思います。みんないつも僕の日本語てつだってくれたから、今新しい家族とかんけいがつくれました。みんなと話せて、うれしいです。
 先生たちのくろう、そしてとくに、こうぎからぜんぶ僕のやりたかったことができました。そのきかいつくってくれてありがとうございます。この夏いつも思い出す。二人新しいいもうとたちがいて、ヤマサでともだちがいて、しあわせです。
さいごに、プレゼントあげたいんです。お金がなくて、なにも買えませんでしたから、つまらないハイクを書きました。

日本の     
ぴんからきりまで
あいしてる   

ジョンより(原文のまま)


神谷朋子 
 2005年4月25日(月) あおいホールで「しゃべりばサロン」をしました。
 初めての試みでしたので色々と不安もありましたが、10人以上の外国人の学生が集まり、会話を楽しんで終えることが出来ました。終わった後、感想や意見を聞いたところ、学生達は「どうして、一週間に一回なの?」「毎日やって欲しい」「言語は生きているからしゃべって習得するのが一番、自分の国へ帰ったら同じような会を英語の学習者に対して作りたい。」等話してくれました。その次の週は15人以上の学生が集まり、一人で3、4人の学生と話す事になり大変でした。そして初めの不安をよそに 4ヶ月経った今も、学生達の顔ぶれは変わっていますが、沢山訪れてくれています。
 私が養成講座受講中にずっと感じていたとおり、彼等は日本語を話すことに飢えているようです。養成講座を修了したら勉強した事を生かせる何かをしたい!そう思い、日本語を話せる場を作ったらどうかと仲間と相談して始めました。私達メンバーはYAMASA日本語教師養成講座の第一期卒業生であり、習得した知識を生かしながら、外国人に分かりやすい日本語で話すことが出来ます。また、YAMASAの協力であおいホールを借りられた等の好条件が揃い、この会を開く事が出来ました。これからもYAMASAの施設を貸していただける限り、続けていきたいと思います。
 今後もなお一層YAMASAの学生さん達のお役に立てるよう頑張りますのでご理解とご支援をお願い致します。


■■■ 白君の祖母様からのお手紙 ■■■
 7月7日から8月4日までSILACで4週間勉強して帰国(台湾)した白敬巖君の祖母様からのお手紙です。白君は、帰国時に、空港にカメラの三脚、寮には教科書や現金などを忘れて帰ってしまったので、それを郵送する為に、台湾の実家に連絡しましたら、FAXでお礼状が送られてきました。(今野)
めぐみ幼稚園
の新園舎
建設工事進む

 YAMASA言語文化研究所と同じく服部グループ(学校法人 服部学園)に属しているめぐみ幼稚園で新園舎建設が進んでいる。
 同幼稚園は1933年に設立された岡崎幼稚園をその前身とする大変歴史のある幼稚園で、現在約230名の園児が毎日元気よく生活しているが、この度、市の区画整理の影響で移転し新園舎を建設することになったもの。
 新園舎は現園舎の北、約200mの敷地に6月から建設を進めており、来年2月頃完成予定。
 今野由香さまへ
 御返事をありがたう御座いました。本当に何から何迄大へんお世話さまに奈りまして厚く御礼申し上げます。日本国乃方は実に信用ある国家である事を一家一同再確認しました。孫の敬巖も非常に日本国乃先進的進歩と伝統美を保持した美しい国だと深く賛美してゐました。そして来年も又日本へ行きたいと云ってゐます。こん奈無用心奈生徒では皆さま方は降傘奈さるでせうしね。ホホ、、、
 皆様台湾へご来遊乃節は必ず寒舎へおより下さい。大歓迎致します。では暮々もありがたう御ざいました。さようなら。
敬巖乃祖母拝 
■■■ 職場実習の中学生からの手紙 ■■■
 拝啓、暑い日が続きますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
 先日の職場実習では、YAMASA言語文化研究所の皆様に大変お世話になり、有り難うございました。普通では見られない授業の様子や先生としての体験など、とても貴重な体験をさせていただきとても嬉しく思います。普段話している日本語も、教える立場になった時の難しさがわかりました。また、とてもやさしく声を掛けてくださったお陰で、緊張感も解けて、職場の皆さんや留学生のみんなと打ち解けられて、とても楽しい時間を過ごすことができました。皆さんに本当に感謝しています。この体験を、今後の将来の参考にさせていただきます。最後になりましたが、お体に気をつけて、お仕事がんばってください。
敬具 
平成17年7月19日
吉田香央里(矢作中)  
YAMASA言語文化研究所御中 



 スチュアート・スミスさん3連覇
(オーストラリア) 
 スチュアート・スミスさんは学生時代に始めたトライアスロンを今でも続けているそうです。
 先日、北海道で行われた第19回日本海オロロンライントライアスロン国際大会に出場し、見事優勝。今年で3連覇を果たしました。第15回の時にも優勝していますから、通算4回優勝したことになります。水泳2キロ、自転車200.9キロ、ラン41.8キロと、通常の距離の4倍ほどの「鉄人レース」でした。
今年は全部で8つくらいの大会に出る予定です。
 トライアスロンを始めたきっかけは、ちょっとしたことです。学生時代は普通の大学生でしたが、ある日、テレビ中継でハワイで行われたトライアスロンのレースを見て、ゴール直前に先頭の選手が転倒、2番を走っていた選手に抜かれてしまうというドラマを目の当たりにし、印象的だったことです。その後、友人に誘われてジョギングを始め、今ではテレビで見たハワイのレースに出場するまでになりました。
 毎日YAMASAでの日本語の勉強を続けながら、トレーニングをしています。毎日2時間のトレーニングは欠かさず、矢作川沿いや岡崎中央公園などで走っています。特に、自転車のトレーニングが好きで、岡崎の近くの町へ行き、自然を楽しんだり、湧き水を飲んだりしています。時々、授業の前、早朝に作手村まで自転車を走らせることもあります。
 トライアスロンのレース中は、つらくて苦しくて、どうしてこんなことを続けているのかと思うことがあります。しかし、一緒に参加する同じ考え方の人たちと出会えたり、大会のたびにおもしろいところへ行けたり、勝てるかどうか自分自身にチャレンジしたりすることが好きで続けています。
 トライアスロンは、いつまで続けるのかと聞くと、「他のおもしろいことが自分の人生に入るまで続けるつもりです。」と言っていました。
(インタビュー記録 羽田雅美) 

■ 編集部より ■
 万博会場で多くの卒業生が活躍していました。YAMASAで学んだことを活かして、母国と日本の架け橋になって働く姿を見ることは、職員としても大変嬉しいことです。
 この夏、スロバキアからはじめて一人の学生が入学し、これで開校以来、71の国と地域から学生を受け入れたことになります。

ホストファミリーを募集しています。詳しくは飯島までご連絡ください。
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●編集・発行●
服部公益財団YAMASA言語文化研究所
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