| YAMASA通信 No.70 2006年4・5月号 YAMSA言語文化研究所・隔月発行 | ||||||||
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3月・4月は日本全国で卒業式や入学式が行われ、数々の別れと出会いとが見られました。YAMASAにおいても、多くの人がキャンパスを去り、また多くの人が新しい仲間となってくれました。
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4月1日付けで次の先生方をYAMASAにお迎えしました。(敬称略) 佐野真弓 熊崎早苗 永木佐知 彦坂芳宏 鈴木加珠子 高山英子 高梨健治田畑理咲 堀籠未央 岸 優香 大屋未生 本多泰子 堀井奈保子 浅岡兼代 恩田かおり 松村綾乃 中下裕香 三島あゆみ 鶴田恵美
AIJP 杉浦葉子 「いい加減にして下さい!!」 「先生も、いい加減にして下さい!!」…ドッカーンッ!!!!! 言葉に興味があって、日本が好きで、日本語を勉強したいと思っている人に日本語を教えたい。…そして日本語教師になる。…学生がどんどん上手になっていく。…日本文化や日本語を教え、色々な国の人たちから色々な国のことを学ぶ。国際的で楽しい仕事。…それは夢のまた夢だった。漠然にも具体的にも描かれていた日本語教師像とは全く違う日本語教師に私はなった。 宿題をしない。寝起きの顔で、血色の良い頬で、お腹が痛かったので遅れました、と言う。努力もしないで分かりませんと言う。…理解できない、この態度!ずっとどうやって指導すればいいのか、どうすれば私の指示を受けるのか、どんなペナルティが効果的か。そんなことばかりを考えて教壇に立つ日が続いた。そして学生と私との距離はどんどん広がって、とうとう…。 その日は読解。学生にとっては少しレベルが高いものでかなり集中していないと解けないようなものだった。全然集中しない学生がいる。注意してもヘラヘラ笑っているだけ。他の学生への影響も考え、授業後に話をしようと思い、呼び止めた。でも振り向きもしない。もう一度大きな声で呼び止める。逃げる学生。追いかける私。腕を掴んで「いい加減にして下さい。」と叫ぶ。返ってきた言葉は「先生も、いい加減にして下さい!!」その瞬間、自分の心臓がドッカーンッ!!!!!と音を立てたのを聞いた気がした。 今まで学生ばかりにやる気を求め、努力を求め、何かを押し付けてきたのかもしれない、と初めて自分自身を振り返った。申し訳なく思うより先に恥ずかしかった。逆の立場に立って授業をすることをいつ忘れたのだろう。それから、授業の仕方と言うよりは学生への目の向け方や話しかけ方を変えるよう心掛けた。 学期最後の授業が終わり、その学生は私のところへスタスタと近づき一言。「どうもありがとうございました。杉浦先生。」お礼を言ってくれたことはもちろんだが、私の名前を呼んでくれたことに感激した。言葉が伝えるものは、文型や文法の正確さが全てではないのだと感じた瞬間だった。 今、自分自身が思い描く自分に向かって進めているだろうか。あのドッカーンッ!!!!!と、あの最後の日の一言が、日々の私の背筋を伸ばしているように思う。
2005年3月に卒業して、母国ベトナムで、日本語教師として活躍中のハンさんから日本語で現況の報告がありました。
みなさんへ・・・心の洗濯グエン・ハン(ヴェトナム在住)
先生になって始めてのコースが終わり、休みに入りました。先生方から「楽な気持ちで学科を担当するように」とか「あまりがんばり過ぎないように」などとアドバイスされていましたが、準備が大変だったですし、先生として無我夢中で緊張のし通しでした。この数ヶ月、正直なところ楽な気持ちで仕事に取り組むことはできませんでした。そのためにストレスがだんだん溜まっていったようです。とても長く感じたコースがようやく終わった時、「ほっとした」というのが正直な気持ちでした。仕事のことを一時忘れて、思い切り休んでリセットしたいと思いました。そして、友だちと遊びに行ったり、好きな読書をして、久しぶりにゆっくりした時間を過ごすことができました。甥たちを相手に遊んだのも気晴らしになり、「心の洗濯」ができました。 HV大学から日本語の学歴を書くように言われていたので、家で日本語学校の修了書を探しました。修了書と一緒に日本留学中の記録評価表や授業でいただいたプリントなども出てきたので、思わず懐かしくなって一枚一枚ゆっくり見てしまいました。苦しかったこと、楽しかったことが思い出されて、涙が出そうになりました。 留学中、苦しくて勉強を途中で投げ出したくなる時も何回もありました。でも私がこれまでがんばれたのは、先生方に温かく叱咤激励していただいたお陰だと思っています。私が提出したどのレポートにも先生方がていねいに添削してくれて、最後に必ずやさしいコメントが添えられていました。特にやる気を起こさせたのは、私がほんとうに力を出し切って書いた作文が認められ、誉められたときでした。そのコメントを何度も読み返し、もっともっとがんばろうという気になりました。 葉子さんからも時々アドバイスされていましたが、私は今まで、生徒を誉めることが何故かできませんでした。これからは上手にできた生徒には誉めてやるようにしたいと思います。 書類を捜していたときに出てきた留学時代の作文に「自分の感情を上手に表現していました。とても感動的で素晴らしい!」先生のこんなコメントを読み返して、また、「心の洗濯」ができました。休みに入って一週間余りが過ぎました。この一週間で十分リセットできました。新しいコースのことが気になってきました。そろそろ準備をしようと思い、VJCCへ行ってみました。事務所にはえりこさん・タオさん・佐藤さん・ハインさんがいました。みんなが忙しくしている様子を見て、そっか、ゴロゴロしていたのは私だけだったのか、と気恥ずかしい思いがしました。事務所で前に計画した教案や授業のフィードバックを読み直してみました。前回読んだときには気がつかなかった点がどんどん出てきた。これも今回リセットしたおかげでしょうか。こうすればよかったとか、ああすればよかったという思いと共に、直ぐに教えたいという気持ちが沸いてきました。そして、葉子さんのコメントって、厳しい指摘ばかりと思っていましたが、教案を読み直してみたら、ほめてくれたコメントもありました。これを読んで私はまたやる気が出てきました。私って、100%ダメな先生じゃないですよね。また「心の洗濯」ができました。 次のコースは2回目で初級総まとめを担当することになりました。もう経験したといっても、まだ大変だと思っています。自分として不満が残った教科も多かったです。たとえば、助詞・自動詞/他動詞などの文法や尊敬語・謙譲語などの言葉遣いは難しくて、私自身なかなか正しく使えていません。それなのに、教科を引き受けてしまい大変なことになったと思いましたが、私なりに準備をしたので、とてもいい勉強になったと思っています。トウ先生から、「教えることは学ぶことだ」と教わりましたが、私はこれからも難しいことにもっと挑戦していきたいです。 ところで、「みんなの日本語」は本当にいい教科書だと思います。生徒はこの内容をしっかり覚えて正しく使えたら、日本語で相当コミュニケーションできるようになると思います。私もこの教科書で正しく教えられるようにしたいです。私の弱い点はいろいろありますが、中でも会話が苦手です。そうそう、発音も…。今から練習して、今度「ぺらぺら」を担当する時までには、もっと上手になっていたいです。HVでは、どんな授業ができるかな。生徒さんたちが面白い授業を期待しているようなので、ガンバルゾ! でもがんばり過ぎてストレスが溜まらない程度にがんばろうかな。 私はいままで、皆さんの支えがあって何とかやってきました。これからも皆さんの支えなしにはやっていけません。そして、皆さんの温かい励ましが私にとって「心の洗濯」になるのです。これからもヨロシクね〜。 | ||||||||
3月23日 カナダ国アルバータ州のベレローズ高等学校の生徒、28名が来校しました。高校で日本語コースをとっている生徒の皆さんで、日本での様々な体験を通して日本文化・日本語をより深く理解しようという目的のツアーです。12日間の日程の中程で1泊の奈良旅行をした以外は、岡崎を拠点として、県内、近県を詳しく見学して回りました。また、宿舎は大部分が岡崎市内もしくは周辺の市で、ホームステイさせていただき、日本の家族とも交流を深めました。 京都をはじめとする、常滑、白川郷、彦根などの有名な観光地はもちろん思い出に残ったと思われますが、朝のJRラッシュアワー体験や城西高校での同年代の学生との交流も、日本人の日常生活に触れることが出来たという点で深く印象に残ったことでしょう。 城西高校和太鼓部「彩輝」の演奏を聴いた後、和太鼓の手ほどきを受けました。
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Fクラスでは、4月の最初の授業で、お互いにインタビューし合い、友達紹介を壁新聞にまとめました。
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| ホストファミリーを募集しています。詳しくは飯島までご連絡ください。 | ||||||||
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