| YAMASA通信 No.74 2006年12・2007年1月号 YAMSA言語文化研究所・隔月発行 | |||
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皆様 新しい年を健やかにお迎えのことと拝察いたします。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 さて、昨年は2月から、区画整理に伴う自宅移転と蔵の大移動、3月には、めぐみ幼稚園の新園舎完成に伴う引越し・内覧会、そして、4月の開園と、公私にわたり大きな事業が重なりました。また、「暮らしの学校」の開校、新しい校舎や新学生寮の起工などもありました。 そんな中で、自身の生き方の指針としたテーマの一つが「身土不二」でした。 めぐみ幼稚園の給食をアーテックの食と農事業部が本格的に引き継ぎ、安全で安心できる美味しい給食へのチャレンジを始めました。チームは、有機野菜や低農薬、無農薬野菜を、多くの農家を実際に訪問して食材を探しています。夏には、実験的ですが、陣場に「めぐみ農園」も完成し、秋には、はじめての収穫を子どもたちに味わってもらうことができました。まさに恵に感謝! ダシも煮干や鰹節からとり、食塩も醤油もほんものにこだわり、今も挑戦が続いています。 冬になっても子どもたちが芝生の上や園内を裸足で走り回わったり、砂場で大きな山を作ったり、園での活動が一変しました。太陽の恵みと水や土を足の裏からいっぱい感じ取って欲しい、きっと一番大切なことが大人になっても記憶に残るでしょう。 課題はいっぱいありますが、まさに身土不二の始まりでありました。 そして、10月には関係者の努力によって「暮らしの学校」を開校することができました。マクロビオティックやホメオパシー、ロハス、神道、シュタイナーなど多くの講座が満員でありました。私自身「シュタイナー教育」のクラスを受講しましたが、教室と講座の内容がマッチした大変心地よい空間でありました。また、多くのお客様がいかに健康的な生活を望んでいらっしゃるか、お客様の声から実感できます。マクロビオティックで使う食材も有機、無農薬野菜でアーテックの食と農チームが一生懸命探してきてくれます。年明けの1月からの講座も引き続き多くの皆様にお申し込みいただいています。ありがとうございます。 この4月には待望のダンス・スタジオとクッキング・スタジオが完成し、いよいよ暮らしの学校のコア講座が本格的にスタートできます。また、併設して、YAMASA言語文化研究所の学生や職員のためにレストランをオープンする予定です。楽しみにしていてください。きっと安全で安心、そして美味しい食事が食べられるはずです。 昨年YAMASAの学生とめぐみ幼稚園の園児たちの交流がスタートしました。お互いに楽しそうな交流ができたと思います。今年は暮らしの学校で、YAMASAの学生が日本の文化を体験し、人々と交流できるプログラムも、お互いのスタッフが考えているようです。とても楽しみです。 勝ち組と負け組み、格差社会といわれたりしていますが、本当の意味での勝ち組は、健康で豊かな人生を送れることであると思います。 戦後60年、経済的な基盤ができ、いよいよ ほんものの豊かさを求める時代に入りました、今年も、少しでも、そのような時代の要請に役に立てればと、心より願っています。 | |||
Fクラスの授業から AIJP 秋学期 Fクラス担任 横沢徳一
「おはようございます!」
朝、先生が教室に入るとFクラスの学生たちの大きな挨拶の声が響きます。Fクラスは本当に元気いっぱいの学生たちが集まっています。授業の時にはいろんな話で盛り上がって時間をオーバーしてしまうこともしばしば・・・。ただ元気なだけではなく、社会問題などにも関心のある「おとな」の学生が多いです。クラスの中でもいろいろなテーマについて話し合ってきました。「介護の問題」「個人情報の問題」「ジェンダー」みんな自分の知っていることばをできる限り使って日本語で話してくれます。先生たちも学生たちの持っている知識やしっかりした意見にはいつも驚かされています。 この間は授業で「テレビと報道」について勉強しましたが、このときにも学生達から独自の視点で様々な質問が出ました。例えば… 『どうして日本のテレビは料理や食べ物の番組ばっかりなんですか?』 う〜ん。確かに時間によってはどのチャンネルにしても、料理を目の前にしたタレントが「すごーい!」「おいしそー!」、実際に食べてみて「おいしー!」「うまーい!」なんて言っている気がします。でも、どうして料理や食べ物の番組がそんなに多いんでしょうか。日本人は食べ物の番組が好きだから…かな? また、別の学生からは、 『大きなニュースがあった時に朝から夜遅くまでずーっと同じことを繰り返してるけど、そんな必要があるの?』 という質問が出ましたが、このときにも教師である私ははっきり答えられず…。じゃあ、みんながどう思っているのか、アンケートをとってみよう!ということになりました。 グループに分かれて質問を考え、実際に日本人や日本に住んでいる外国人に聞いてみました。 その結果、人気番組(よく見る番組)はドラマやニュースなどで、「料理番組が好き。」という人はあまりいないことが分かりました。 また繰り返しのニュースについては 「テレビを見る時間が限られている人にとってはいい。」 「大きなニュースはインターネットを見ればわかるから何度も繰り返す必要はない」 というように意見が分かれたようです。 自分たちが興味を持っていることについて自分達の言葉で質問し、まとめ、発表する。これが本当の意味での勉強じゃないかと考えさせられました。 そんなFクラスのクラスメートとも12月の学期末でお別れになってしまいました。国に帰る人、日本で働く人、続けてYAMASAで勉強する人…、これからの道は様々ですが、Fクラスで勉強したことやFクラスで出会った友達のことをこれからもずっと忘れないでください!
SILAC講師 吉口 朋江
![]() YAMASA言語文化研究所と同じ服部グループのFMおかざきで、現在、YAMASAの学生がパーソナリティーを務めるDJ番組「しゃべり場わいわい」を毎週放送中です。以下は、番組ディレクターの長野春子さんからの寄稿です。 「言葉を伝える」ことは難しいことです。 ラジオ番組を通じて、異国の地で暮らす外国人学生が何を考え、何を感じているのかをお伝えすることは、視聴者の皆さんに興味・関心を持っていただけるものと番組を企画し、12月8日からスタートしました。また、YAMASAの学生さんにとっても公共の電波で「言葉をつたえる」活動をすることは、他の活動では得られない緊張感と達成感があり、また、メディアを通じて多くの方々と「交流」する機会になるのではと、始めることになりました。 また、世界中に「声」が届くインターネット放送を利用し、世界中に日本と日本語を学ぶことのすばらしさを、YAMASAで勉強している学生さんが番組を通じて伝えることもできます。 和気あいあいの30分間です。お楽しみ下さい。 毎週金曜日 PM3:00〜3:30 羽根スタジオにて生放送!!
1月5日 「交通機関」 1月12日「面白い言葉」 1月19日「日本の文化で感じたこと」 12月・1月の既報分についてはFMおかざきのホームページから視聴可能ですので、ぜひまだの方はお聴きください。 (http://www.okazaki.fm) *1月はAIJP Gクラスのジョンさんとヨウさんが担当しました。 今後、学生で4チーム編成し、交代で番組を担当して参ります。 予定としては、 ●Gクラス ジョンさん、ヨウさん ●Gクラス リーさん、Eクラス リンさん ●Eクラス オンさん、Gクラス カクさん ●Eクラス エディさん
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気になった人・董万初先生
学校法人 国際ことば学院
理事長 末續 晨一郎
私にとって、董先生は気になる存在であった。たまに会う日振協の会議で、入管や日振協、それに日能試や日留試についても、ほとんど気にもしていない態度を取られるし、時々そんな事に真剣に取り組んだり発言したりする私に、“そんなにいきりたっても何も変わらんよ。”と軽くいなし、“やりたい事をやれるようにやるだけさ”と我関せずとばかり、飄々として去られる。 どうにも気になって、二、三度、後に付いて、YAMASA言語文化研究所を訪ねた事があった。行くと、何も隠さず、自分で案内し、全部見せてくださる。また、YAMASAでは、行く度に新しい事が始まっていた。 そこに見えるYAMASAという学校は、私にとって新鮮であった。こんな事も出来るのかという感動を得、こんな事をしているので、董先生はあんな態度が取れるのかという納得もして、コーヒー一杯をご馳走になって帰るのであった。 しかし、内心は穏やかではなかった。そこに、私は、私には出来ない新しい魅力的なものを見ていたからである。若い時の私なら、無給でもいいから手伝わせてほしいと申し出たに違いないのである。しかし、今は出来ない。 苦いコーヒーの味と共に、“忘れるのが一番”とばかり、YAMASAや岡崎の方は見ない事にしていた。幸い、岡崎と静岡は離れているので、情報も入らないし、私も自分から何かを聞くようなこともしなかったので、これが幸いであった。 しかし、最近弱っていらっしゃったので、元気なうちに、私がこんなに気になる董さんという人物について直接聞いてみたかった。それで、何度か会いたいと申し出ていたのであるが、それも出来ずに終わった。 結局、私が気になっていたのは何だったのだろう。日本語学校を、入管や日振協や日留試から自立して運営したいので、私は色々発言し、色々やってみたけれども、未だに自分が蚊帳の外に出られないでいるのがわかっているのである。 私はきっと、董先生とYAMASA言語文化研究所が日本語教育界の蚊帳の外へ飛び出したと感じ、本当は先生から何かを学びたかったのだと思う。 今、董先生は彼岸へと旅立たれた。私もいつか、この世で日本語学校の彼岸へ飛び出したい。その時、董先生と出会えるような気がする。董先生は何も教えず、何かを解らせてくださった。 平成19年1月24日
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