YAMASA通信 No.75 2007年2月・3月号 YAMSA言語文化研究所・隔月発行
YAMASA言語文化研究所のホームページはこちら             FMおかざきのホームページへ

佐賀のがばいばあちゃん
エスター ポング ブン イー

 最近の文庫本の売り上げランキングでは、心が温まるシリーズ本がベスト10内に3冊もランクに入りました。その本とは「佐賀のがばいばあちゃん」です。「がばい」とは、佐賀弁で「すごい」という意味です。本の著者は、1970年代に起こった漫才ブームでB&Bとして一世を風靡した島田洋七さんです。その本は、幼い頃の島田さんが、九州の佐賀の祖母と暮らした8年間を描いた自伝小説なのです。島田さんは、そのすごいおばあちゃんから言葉の数々を贈ってもらいました。そして、そのどれもが、かけがえのない教訓として、島田さんの今に生きているのです。というわけで、今日は、心に響く、がばいばあちゃんの数々の言葉を紹介したいと思います。
 まず、皆さん、勉強が苦手なお孫さんがいるとイメージしてください。ある日、そのお孫さんの成績表は、得意の体育が5という満点以外は1と2ばかりでした。その成績表を皆さんに見せると「ばあちゃん、俺、1と2ばかりでごめんね」と謝ったら、皆さんは何を言うでしょうか? 驚いたことに、がばいばあちゃんはこう言い返しました。
ばあちゃん「大丈夫、大丈夫。足したら、5になる。」
島田さん 「でも、成績表って足してもいいの?」
ばあちゃん「いいよ。人生は総合力だよ!」
島田さん 「そうか。」
ばあちゃん「頭がいい人も、頭が悪い人も、金持ちも貧乏も、50年経てば、みんな50歳になるよ」
 皆さん、がばいばあちゃんの言葉は、シンプルで力強くて、素敵だけでなく面白いと思いませんか?
 この間、ある調査によると、日本の自殺者の数は1998年から毎年3万人を超えて、深刻な社会問題になっています。世の中には止むに止まれぬ事情で自殺する人がたくさんいますが、年間3万人とはちょっと驚きです。さて、がばいばあちゃんは自殺について何と言っているでしょうか?がばいばあちゃんの知恵袋に、「世の中には、病気で死にたくない人がいっぱいおるのに、自殺なんて贅沢だ。」という言葉があります。皆さん、ばあちゃんの言葉は、時代が移り変わっても、やはり、心に響くものだと思いませんか。
 ところで、人生には、苦しい時も、辛い時も、寂しいときも、悲しいときもあります。そんな時、心を癒し、支えになってくれる言葉があったらいいではないでしょうか?私にとって、その言葉とはがばいばあちゃんの言葉です。この本がこんなに売れているのは、本当は、皆さんの心の奥では、お金ではなく、もっと違ったものを求めているのではないでしょうか?皆さんが本当に求めているものが、この本の中にあるかもしれません。
 最後に、がばいばあちゃんはこういいました。「時計が左に回ったら、壊れたと思って捨てられる。人間も昔を振り返らず、前へ前へと進め!」
 皆さん、我々はがばいばあちゃんの前向きな考えから学ばなければならないと思います。強い心、負けない心、 勇気を持って自分らしく堂々と輝いて生きていきましょう。今いる、その場所で何があっても逃げずに進みましょう。皆さん、是非一度この本を読んでください。





現在YAMASA言語文化研究所では、約30ヶ国、250人の学生が、日本語レベル、初級から上級に合わせて勉強しています。その勉強の成果を発表するとともに、「自分が見た日本の姿」あるいは文化の違いから生じた「失敗談」など、学生の立場から見た感想や体験談が日本語で披露されました。

No.16 金賞・皆で選んだで賞
エスター ポング ブン イー
佐賀のがばいばあちゃん
No.9 銀賞
カルドーゾ ジョアオ
「かくれんぼう」
No.10 銀賞
ソ ユンヒ
納 闘(なっとう)
No.1 特別賞
シンシア ウオン
日本人と携帯
No.14 特別賞
フィリップ ギーヨ
日本のはなしかたのルール
受賞者のみなさん
No.2 浅井 法子
日本人のおとうさん
No.3 チャン ブライアン
日本の料理と文化
No.4 ゴ カーウィン
たすけて!日本語わかりません!
No.5 チン ダイイ
日本人の食事
No.6 チン シャオ チャオ(メロディー)
日本人は変!!
No.7 ドン グリック
運命の出会い
No.8 ナガシマ ヨラデル
小学生と交差点の不思議なおばさん
No.11 ジミー ウォールグレン
てんじょうはひくい
No.12 デゥアン ティエンゾー(ジェームス)
日本人のふりをしている外国人
No.13 トム スレモンス
日本の英会話学校
No.14 アダム スミス
服と文化
進行司会者
マルティン フィードラ
シュー イ ケツ
アトラクション 岡崎紀友会
1.さくら変奏曲 2.春の海 3.北海民謡調






 去る1月18日にお亡くなりになった董万初校長先生を偲ぶ会が、2月18日にあおいホールで行われました。
県内外から、董先生の遺徳を偲んで約150名の有縁の方々が参列されました。
祭壇の先生のにこやかな大きな写真の前に各自が献花した後、クッキングシアターで、董先生との思い出に耽りました。
壁面に貼り巡らされた先生のたくさんの生前の写真に、それぞれの思い出を重ねながら語り合いました。



城南小学校実践
小学校総合学習「街づくり」で」

 YAMASA言語文化研究所の服部所長が、2月19日、岡崎市立城南小学校6年2組の教室に招かれて、授業に参加しました。「岡崎駅周辺を、どのような町にするとよいだろう]の学習テーマの元に、事前学習を重ねてきた児童の皆さんの発言は、いずれも創意にあふれた提案で、この単元に取り組んできた意欲の高さを示すものばかりでした。
 発表の後、JR駅周辺の街づくりに積極的に取り組んでいる服部所長から
「皆さんが真剣に街づくりについて考えていてくれて嬉しい。これからも皆さんと一緒に考え、アイディアをいかしていきたい。」と、感想を交えてコメントがありました。
以下は児童から寄せられた授業後の感想です。  

社長さんの話を聞いて、今までは本当にこんなんでいいのかなと思っていたけど、 「皆さんといっしょに街づくりをした方がいいかもしれない」といってくれたのでうれしかったです。これからもいい提案を出していきたいです。 私はずっと町を作っていくのは「えらい人」だと思っていたけど、本当は私たち市民も街を作っていけるんだということが思えて、うれしいです。街を明るくするのに必要なのは明かりだけでなく、にぎわいも明かりを作ると思うので、たくさんの人が岡崎に来てほしいと思います。
町をつくっていくことはとても大変なことであり、すばらしく楽しいことであるなあと思いました。授業でやっているから考えるのではなく、岡崎市民として町をよくしていくことをもっと勉強したいと思いました。 社長さんのお話をきいて自分もしょうらい、町のために働ける人間になりたいなと思いました。


トヨタ会館やトヨタ工場見学の感想

SALIC SEクラス かおる・かく(郭 書吟) 

 去年の夏に、一度授業でトヨタ会館へ行ったことがありました。そのときとても楽しくて、いろいろ勉強になりました。ですが、あの時は工場見学の予約はできなかったので、トヨタ会館しか見学できなくて残念でした。ですから、また日本に来たら、ぜひもう一度トヨタに行って、今度は工場も見学したいと思っていました。運がいいことに今のクラスの授業でもトヨタへ行ってみようということになりました。そして、クラスメートの皆と一緒に、行く方法や見学についてネットで調べたりしました。
 ネットやトヨタ会館にあった資料によると、トヨタという会社は、車造りで有名な会社です。この会社が生産した車は今日世界中の人々に愛されて運転されています。そして、トヨタはこれだけで有名なわけではありません。その経営と管理方法もほかの会社から注目されていて、見学に来る人たちもたくさんいます。そして、その生産方法はほかの会社にも取り入られているそうです。それは「必要な時に必要なものを必要な分だけ生産して在庫を作らない。」という「トヨタ生産方式(TPS)」です。
 工場見学に行って、どのように車を生産するかということやTPSという経営方法はどのように実行するかというがよくわかりました。それに、一番びっくりしたのは、その生産時間でした。「トヨタのような大企業」は毎日24時間で年中無休のはずだと思っていたのに、実際の生産ラインが止まる時間もあると聞いてびっくりしました。このような「トヨタ生産方法」を見て、日本人のその「しっかり」と働く態度と「繊細な」考え方は、やはり素晴らしいと感心しました。
 それから、トヨタ会館で久しぶりに車に乗って運転しました。ただの「安全運転体験」でしたが、「LEXUS」の車に乗れたのは気持ちよくて、最高に幸せでした。それに、日本語を使って見学の準備から見学まで、すべて日本語でやれたことは、日本語を勉強している私にとって、一生忘れられない経験になりました。日本に来て、本当に良かったです。


■ 編集部より ■
「きのうは埼玉県の教育委員会へ、AETの面接に行ってきました。」「三重県の化学工場で食べ物や友達のことを聞かれましたよ。」いずれも、日本企業での面接を終えてきたアメリカ人の学生さんからの報告です。英語指導助手(AET)以外にも、様々な職場で二つ以上の言語を理解する外国人が必要とされ、その能力に期待する会社が増えてきています。

ホストファミリーを募集しています。詳しくは飯島までご連絡ください。
● YAMASA通信ではみなさまからのご意見、お便りを募集しています。お手紙、FAX、Eメールで承っています。どしどしお寄せください。
●編集・発行●
服部公益財団YAMASA言語文化研究所
444-0832 愛知県岡崎市羽根東町1-2-1
tel:0564-55-8111 fax:0564-55-8113
E-mail:info@yamasa.org
ホームページも是非ご覧下さい



TOPページへ